入金ボーナスとは、海外FX業者に特有の「取引口座に資金を入金するだけ」で、入金額に対し一定割合のボーナス(資金)がもらえるキャンペーンのことです。
例えば、ある海外X業者の入金ボーナスが100%の場合、100万円入金すれば100万円のボーナスが付与されて、合計200万円分の取引が可能となります。
ただし、多くの海外X業者ではボーナス付与分については出金することができなく、あくまでハイレバで大きな取引をするための証拠金として利用することができます。
仮にボーナス付与分が出金できてしまう仕組みだと、100万円を入金して、ボーナス100万円が付与された時点で取引をせずに200万円出金することができてしまうので、さすがにそれは認められていません。
少ない資金でも入金ボーナスで証拠金2倍で運用することができれば、資金力不足に悩む必要はありませんね。
目次
入金ボーナスの注意点① クッション機能とは何ですか?
ボーナスは基本的に出金はできないが、追加資金として現金のように扱えるもの「クッション機能あり」の入金ボーナスは、ボーナスを使って損失をカバーしたり、ロスカットに耐えるための余剰資金として利用できたりします。
一方「クッション機能なし」の入金ボーナスは、ボーナス残高で損失はカバーできません。このボーナスは新規注文をする際の証拠金を一時的にかさ増しするだけのものであり、最大レバレッジを引き上げる効果しかありません。100%以上の高い還元率で実施されることが多いが、
入金ボーナスに「クッション機能あり・なし」は非常に重要ですので、海外FX業者を選ぶ際には注意深く確認しましょう。
入金ボーナスの注意点② ボーナス消滅とは何ですか?
「口座資金を一部でも出金した場合、保有ボーナスの全額が消滅する」というルールの入金ボーナスが多いです。
ポジションを取ったまま、利益分を出金してしまうとボーナス分が証拠金から消滅して資金不足となり、思わぬ強制ロスカットに遭ってしまうことがあるため、出金のタイミングはポジションを解消してからがおすすめです。
また、ボーナスを悪用した取引には、どこの海外FX業者も厳しく目を光らせています。
たとえば、ボーナスと両建てを組み合わせたボーナスアービトラージと呼ばれる手法を実践した場合、ボーナス・利益没収は当然のこと、最悪の場合は口座資金の強制出金&口座凍結となり、その海外FX業者とは出禁になってしまいます。
ボーナスアービトラージとは?
ボーナスを利用して行う、アービトラージをボーナスアービトラージと言います。
まず、海外FX業社①と海外FX業社②にそれぞれ口座を開設します。両方とも100%入金ボーナスをもらえた場合でご説明します。
例えば、両方の海外FX業社にそれぞれ100万円を入金します。ボーナスとして各口座には100万円分ボーナスが付与され、証拠金はそれぞれ合計200万円になります。
次に海外FX業社①ではロング、海外FX業社②ではショート、正反対のポジションを取っておきます。
つまり、2つの業者で両建てをするということですね。
レートが上がるか下がるかによって、どちらかの口座残高が0円になる、あるいは、2倍になるように指値、逆指値を入れておきます。
片方が0円になるということは、もう片方は損失と同じ額だけ利益が出ていることになります。
※大暴落した場合でも海外FXではゼロカットシステムにより、証拠金以上の損失は発生しません。
仮に、海外FX業社②の損失が-200万円になり、元手が0となった場合、失う金額は入金した100万円です。ボーナス付与分の100万円は関係ありませんよね。
その時、海外FX業社①では同じ額の利益200万円が出ているはずです。
ということは、
海外FX業社①における利益は200万円
海外FX業社②における損失は入金した100万円のみ
つまり200万円-100円=100万円の利益となるわけです。
この方法を使えば、どうやっても儲かる仕組みになってしまいます。
ところが海外FX業者間のボーナスアービトラージではそうならない場合もあります。
ボーナスアービトラージが失敗するケース
たまに、ボーナスアービトラージがうまくいかないケースがあります。 うまくいかないというのは、両方のポジションともロスカットされてしまうケースです。
両建てになっているので、一見、片方が利益がでると、もう片方が損失を出すと思われがちですが、異なる業社での両建ての場合、両方ロスカットとうい自体もありうるのです。
それは、例えば米国の重要経済指標の発表時などに見られる現象ですが、数字がいいと、すごい勢いで相場は上昇しますが、あるレートを境に急落します。
その急落の度合は、元のレートより下回ることさえあります。
こうなると、A社で指値をしておいたレートで利益確定できないまま、相場は下落し最悪逆指値にひっかかるかロスカットされます。
また、B社の方も、相場が上昇時にロスカットされてしまう場合もあります。
両方ロスカットされてしまうと、入金100万円x2=200万円を失うことになります。
そもそも海外FX業社間のボーナスアービトラージは禁止の場合が多い
海外FX業社間のボーナスアービトラージは禁止行為されていることが普通です。
禁止されている海外FX業社で、もし不正が発覚した場合は、即刻口座凍結、出金拒否、全額没収などの措置が取られる可能性がありますから、絶対に行わないようにしましょう。
別業社間なのにバレるの?
そもそも別業者間なのにバレるの?と思われるかもしれませんが、業社が違ってもシステムのサーバーが同じであることも多く、バレる可能性が高いのです。
また、名義が異なればいいと思われるかもしれませんが、家族やグループで行った場合でもバレることがあるようです。仮に不正して儲けても一時的な話なので、堂々としたFXトレーダーを目指してほしいですね。